⇩オレンジワインとは⁉
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【商品名】
ラ・プティモール・クヴェヴリ・ジェンティル
La Petite Mort Qvevri Gentil
【ワイナリー】
ベント・ロード
【ヴィンテージ】
2021
【生産国・産地】
オーストラリア
クイーンズランド州/グラニット・ベルト
【ワインタイプ】
オレンジワイン
【ブドウ品種】
ゲヴェルツトラミネール85%
ミュスカ15%
【アルコール度数】
13.5%
【容量】
750㎖
【テイスティングノート】
使われているブドウ品種から期待されるようなライチやバラ、
マスカットは勿論エキゾチックなスパイス、
オレンジティーやハチミツといった表現に溢れ、とにかく表情豊かなワインです。
【資料】
葡萄は除梗・破砕されアンフォラ及びステンレスタンクにて自然発酵。
発酵後にブレンドして地中に埋めたクヴェブリへ移し
そのまま果皮と共に231日間スキンコンタクト、その後プレスされ
ステンレスタンクで6か月間熟成。
少量の亜硫酸を添加(Free SO2 10ppm)してボトリング。
ノンフィルター、清澄剤不使用。
【生産者】
La Petite Mort / ラ・プティ・モール
ラ・プティ・モールは元々ガンの研究者だった醸造家のグレンと、
そのパートナーで栽培担当のロバートの2人が2010年に始めた挑戦的なラベルで、
母体は彼らがクイーンズランド州グラニット・ベルトの地に設立したワイナリー、
Bent Road/ベントロード。
フランスワインをこよなく愛するグレンは、ある時パートナーであるロバートと共に
ワインを造る夢を実現させることを決意し、離職。
理想の土地を探す旅の途中で2000年、
オーストラリアでも極めて特殊なワイン産地
グラニット・ベルトで理想的なロケーションを備えた土地と出会い一目惚れ、
すぐに購入を決断した彼らはまさに1からブドウを植え始めました。
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まずラ・プティ・モールにおいて触れなければならないのが「産地の特異性」
地図で確認して頂くと分かりますが(Google Mapでぜひ実際にご覧下さい)、
グラニット・ベルトはクイーンズランド州の南端、
しかも随分と内陸側に位置しています。
オーストラリアでは基本的に北に行くほど気温が高くなりますので、
クイーンズランド州に有名なワイン産地はあまり多くはありません。
しかし、グラニット・ベルトは実はかの有名な
グレートディヴァイディング山脈の高部に位置しており、
その標高は600-1000メートルと実はオーストラリア全体で見ても
屈指の冷涼気候を誇ります(これもまたGoogle Earthでご覧頂くと良く分かります)
実際にグラニット・ベルトでは毎月霜が確認され、かつ冬には雪が降りますが、
これはオーストラリアのブドウ産地では珍しいことです。
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また、その名の通りGranite=花崗岩が土壌の主な構成となっていることも大きな特徴で、
2億年前から少しずつ細かくなった砂利上の花崗岩質土壌からブドウが収穫されます。
オーストラリア北東部の町ブリスベンを訪れることがあれば
是非グラニット・ベルトを訪問してみてください。
2億年前からの花崗岩、しかも巨岩がブドウ畑と共にゴロゴロしている風景は
中々お目にかかれるものではありません。
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グラニット・ベルトには基本的に少量生産のブティックワイナリーが数十社存在していますが、ラ・プティ・モールはこの中においてもさらに"異質な"存在。
まず収穫期に雨量の多い(しかし通年では旱魃の問題も深刻化してきている)
グラニット・ベルトにおいてはナチュラルワイン自体のハードルが高くなるのですが、
ラ・プティ・モールでは基本的に全て野生酵母によって自然醗酵させ、
少量の亜硫酸以外の添加物を用いません。
ただし、クラシックなフランスワインを愛する化学者としての顔を持つグレンは
ワインにおいてオフ・フレーヴァーにつながるような要素を好みません。
そのため、一部のキュヴェによっては置かれた環境を考慮して
時に培養酵母を併用することがあります。
グレンの言葉を借りるならば、「もちろん全てを他の産地と同じように無理矢理
ナチュラルにすることは可能だけど、グラニット・ベルトと
例えば南オーストラリア州のワイン産地では根本的に自然環境が異なるんだ。
一概に全てナチュラルにすれば良いとは思ってない。
あくまで自分たちが信じる素晴らしいワインを造ることが大事なんだ」とのこと。
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また、彼らをさらに強烈に特徴づけるのがジョージアから直接輸入し、
自社畑横の地中に埋めているクヴェヴリによる仕込みと、長期間のスキン・コンタクト。
今回入荷するオレンジワイン(一部の赤も)がそうですが、
非常に長期間地中に埋めたクヴェヴリ内でスキン・コンタクトをさせており、
長いものは200日以上にも及びます。
その間、地中に埋めたクヴェヴリは当然ながら温度管理もされませんが
見事に一定の温度を保ち、ブドウの果皮が持つ風味を存分にワインへと
写し取ることが可能になると言います。どの側面を切り取っても異質で
ユニークなLPMですが、彼らのスタイルは彼ら自身の言葉によって
以下の通り端的に表現されています。
「Unusual, confronting and a little left of centre」